「あぶない刑事」40周年を記念し、2026年10月24日、KT Zepp Yokohamaにて、 2年ぶり3度目となったスペシャルフィルムコンサート「ABUDEKA SPECIAL FILM CONCERT FINAL これでホントにさらば・・かな・・」が開催。今回は当初夜のみの公演を予定していたが、先行チケット予約が殺到したために昼公演が追加されての、同日2部開催となった。
第1回目は2016年の30周年記念に、第2回目は2024年に映画『帰ってきた あぶない刑事』公開記念として開催。「あぶない刑事」の劇中で流れる数々の名曲を名場面とともに振り返り、毎回「あぶデカ」ファンを熱狂させてきたフィルムコンサートであるが、今回は“これが最後!”と銘打ったファイナル公演となり、これまでのTVドラマでなく全映画作品の映像をバックに、“あぶデカ”スペシャルバンドが生演奏を繰り広げた。
コンサートは、スクリーンに映し出されたTVシリーズのオープニング映像とともに、「あぶない刑事」テーマソングからスタート。満席の会場は手拍子で一体となり熱気が高まり、演奏が終わると映像ナビゲーターとして山路瞳役の長谷部香苗が登場。前回に続いてのナビゲーターとなった長谷部は「また来ちゃいました!」と挨拶すると客席から大きな拍手を浴び、「ありがとうございます!みなさん一人一人にお茶を入れて差し上げたいです!」と近藤課長のセリフ“瞳ちゃん、お茶”を想起させるコメントでもって感激。さらに今回は文字通り最後の開催であり、そんな最後のライブのナビゲートという大役に緊張していると告げるが、「この緊張とファイナルの寂しさは鷹山さんと大下さんに打ち抜いてもらって、もう今日は会場の皆さんと劇場版とTVスペシャルの映像を見ながら、スペシャルバンドの素敵な演奏とともに大いに盛り上がって悔いなく楽しんでいきたいと思います。ダンディーでセクシーなあぶデカの世界へ一気にいっちゃいましょう!」とユージの名セリフで締め、場内を一気にヒートアップさせていく。

そんな高まる興奮状態の中、まずは映画第1作「あぶない刑事」の映像とともに『Chase You Down』『Save Your Love』、続いて2作目「またまたあぶない刑事」の映像をバックに『On The Run』、続く『Fool For Love』は音楽にあわせいくつもの映画からムーディーなシーンが映し出され、さらに3作目「もっともあぶない刑事」とともに『Bacon, Ham And Scramble Eggs』『You gonna lose me』とお馴染みの曲が、舘ひろし、柴田恭兵のインタビュー映像を挟みながら次々と披露されていく。
初期3作を終えたところで長谷部が登場し、自身の父親である長谷部安春が監督した1作目での近藤課長役・中条静夫との思い出話を披露。「近藤課長との会議室のシーン、これは本当に忘れられません。ちょうど 39年前の今頃撮影をしたんですけれども、先に近藤課長向けのカットを取って、次に瞳ちゃん向けのカットを取って。で、私向けのカットを取る時には、中条さんがきっかけセリフを言ってくださるんですね。本番では使われないきっかけセリフなので、どんなテンションで言ってくださっても構わないんですけれども。私がちゃんと気持ちを乗せてセリフを言えるように、毎回毎回真摯に本番通りのセリフの言い回しできっかけだけをくれました。もう本当に優しい優しい中条さんでした。」
さらに「またまたあぶない刑事」での中条との撮影エピソードなどを語り、90年代映画へと突入。
まずは4作目「あぶない刑事リターンズ」よりジャズナンバー『DAY BREAK SOMEONE』、そして『Cops & Robbers』が披露され、今回の文字通りスペシャルなバンドのメンバー紹介を挟み、「あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル’98」より『FIRE CRACKER (INST. VERSION)』、5作目「あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE」より『LOSE CONTROL』『SO FINE』が演奏され、コンサートが中盤に差し掛かったところで、柴田恭兵演じるユージの等身大パネルが登場!6作目「まだまだあぶない刑事」の映像とともに『TRASH』が、そして映画で登場した数々の“ユージ走り”シーンとともに『RUNNING SHOT』と、柴田恭兵の人気楽曲2曲が立て続けに演奏され、場内は大興奮に!
会場の熱気がさらに強まったところで、スクリーンには2027年1月1日より公開となる映画「あぶない刑事ドキュメンタリー 共犯」の予告が映し出され、長谷部から「来年は元旦からあぶデカです。来年の元日は、明けまして“あぶドキュ”、ぜひぜひ皆さんこの挨拶を劇場で交わしていただきたいなと思います。ご期待ください!」とメッセージが送られ観客からは盛大な拍手が起こる中、監督の一倉治雄と「共犯」に出演もしている近藤正岳プロデューサーがスペシャルゲストとして登場。長谷部から「共犯」の制作状況を聞かれた一倉は、「重度のあぶデカ症候群の皆様に向けて今頑張って編集作業中です。」と述べ、近藤はインタビューで話した内容について「時効ですからね。今だからこそ語れるっていうこともありますよね。」と語り、「あぶ刑事」初のドキュメンタリー映画への大きな期待を胸にした客席はますます興奮状態に。さらに自身の印象に残っている楽曲についても2人はコメント。興味深い話が終わったところで、再びコンサートが再開。
続いて登場したのは、前回に引き続き出演となったシンガーソングライターのロザリーナ。
『Where do you go from here』の歌唱後、「私が行けなかった“帰ってきたあぶない刑事”の打ち上げ会場から、柴田さんが電話を掛けてきてくださって。“CD聞いたよ。これから辛いこともたくさんあると思うけど、この僕が一人でも聞いているって思って頑張ってほしい”と素敵なことを言ってくださいました。」と、会場を感動で包み込む柴田恭兵との貴重なエピソードを披露。続く「帰ってきた あぶない刑事」の挿入歌『No Plan』は、ステージ上を軽快に移動しながら唄い、曲調の異なる2曲を豊かな表現力で心地よく響かせ、オーディエンスを虜にした。

続いて『My love & My lover』を挟み、ユージに続き舘ひろし演じるタカの等身大パネルが登場!タカのバイクアクションなど「さらば あぶない刑事」の名シーンとともに『翼を拡げて』、そして「帰ってきた あぶない刑事」とともに『冷たい太陽』と不動の名曲が奏でられ、ボルテージが最高潮に到達したところでエンドロールが映し出される。


拍手が鳴りやまない中、アンコールは『LONG GOOD-BYE』。ラストを飾るにふさわしい「さらば あぶない刑事」のテーマで終了と思いきや、スクリーンに「来ちゃいました」の文字とともにタカのシルエット画像が。すると何と、舘ひろしが登場!ビッグサプライズで、会場にこだまする割れんばかりの超絶大歓声に対し、手を振り笑顔で応える舘。出迎えられた長谷部から印象に残る曲について聞かれると、「やっぱり『冷たい太陽』ですかね。最初に僕が作ってね。僕は“あぶない刑事”っていうタイトルがあんまり好きじゃなくて、“危険なデカ”にしようって言ったんですけど、どうしても日本テレビの方から“あぶない”でやりたいというので、ああそうですかって。でも頭の中は“危険なデカ”という、なんかフランス映画っぽいイメージだったんですね。コミカルじゃなくて、ちょっとかっこいい曲でマイナー調でと思って作ったんですけども、出来上がったらああいう感じでした。」と語った。それに対し長谷部から「でも結構イメージしたものと違ったとはいえ、こうやって 40年この曲が愛されるっていうのは、やっぱり舘さんの中で何かもう構想ができていたんですね。」と聞かれ、「いや、全くないです。」と即答すると場内爆笑。続けて「曲をプロデューサーに聞かせたんです。そしたらこれちょっとメロディーが少ないっていうんですよね。もう一つメロディーを足せって言うんですよ。もうそんなことやってる暇がないの。遊ぶのに忙しくて。(笑) それで“嫌だったらやめます”って言ったら、これでいいですって言われて、もうわがままいっぱいでやらせてもらいました。」と答え、またも場内は笑いの渦に。


そして出演者全員で手をつないでの挨拶に、舘は「どうすんの」と戸惑いつつも無事にフィナーレ。最後は「あぶない刑事」らしい笑いに包まれて、昼の部は終演した。
夜の部では、開始時に町田透役の仲村トオルの撮り下ろし映像が上映され、40周年に対してコメント。

「撮影が始まった時、 20歳だった僕は 3度目の20歳を超えました。それぐらい長い時間が経ったんですけど、まだこうやってその今日に会場にいらしてくださっている皆さんのようにあぶ刑事を大好きで居続ける方がいて、本当に嬉しく思います。ありがとうございました。そして2年前 2024年のライブでは、僕が務めさせていただいた MCを今日はお茶出しのスペシャリスト・瞳ちゃんこと長谷部香苗さんがやってくださると伺っています。長谷部さんとはあぶ刑事が始まった時、僕と共に同学年同級生なんですけど、 あのキャストの最年少組で多分 2人とも本当に可愛がって育ててもらったっていう日々だったような気がします。きっと今日の MCもお父さん譲りのちょっと怖いぐらいの気合を胸に秘めて、大人の女性としてかっこよく務めてくれるんじゃないかと期待しています。そしてですね、 2年前のようにそちらに僕が駆けつけようかなと思った時もあったんですけど、お前なんか10年早いよっていう方がどうやらいらっしゃったみたいで、あのおそらく今日も会場の方に向かっていると思います。あの。多分お車で向かっていらっしゃると思うんですけど、もし何か勘違いして、ノーヘルでバイクにまたがって出発していたら、神奈川県警の方々に止められて遅刻するっていうようこともあるかもしれませんけど、遅刻には大変厳しいところでお育ちになった方なんできっともう到着してらっしゃると思います。出てくるんじゃないですかそろそろ。」と述べると、またも舘ひろしがサプライズ登場!

大歓声のオーディエンスへ感謝の言葉を述べた後、「遅刻はしない主義なんですけども、途中で帰るのは平気という。その日は夜の8時からデートなのに、まだ 6時になっても撮影をしてるんです。しかもトオルの撮影で押してんですよ。ふざけんなってもんで、とにかく早くやめて、僕を撮れって言ってんのに、まだトオルを撮影してたんで、それじゃ失礼しますって帰っちゃった。(笑) でも中条さんが、舘君がいないなら今日は終わりだねっていうことで助けられました。」と、40年前の撮影当時のエピソードを披露。
またフィルムコンサートに対しては「もうすごくいいカットばっかりあるんで、見て楽しまれるとは思うんですけれども、飽きたらもう帰っちゃってください。」とコメントし笑いを誘い、「本当に今日はこの会にご参加いただきまして、ありがとうございます。最後まで楽しんでいってください。」と述べ、ステージから去ろうとすると客席から「タカさん、歌って」の声が。リクエストに応え「I love you~♪」と口ずさむ大サービスで、開始早々から会場は興奮のるつぼと化したのだった!
こうして最後の開催となったフィルムコンサートは、「あぶない刑事」の歴史を音楽とともに追った、まさに40周年ならではの濃密な内容で幕を下ろした。


